働く看護師のストレスとは?その現状と原因・解消法

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「看護師ってストレスやばくない?」「こんなに大変だと思わなかった。」

私は看護師になって、周りの看護師よりよくこんな声を聞きました。ストレスが強い大変な現場自分はやっていけないかも。そんな不安を持つ方も多いのではないでしょうか。特に、看護師として働き始めたばかりの方は、戸惑う方が多いでしょう。

実際、今日も現場で働く看護師さんたちは、ストレス過多の中で一生懸命に働いてくださっています。本当に感謝と尊敬の思いでいっぱいです。

私は、急性期病院で3年、透析病院で5年、訪問看護を3年間経験した看護師です。今年の春に一度フルタイム看護師を辞め、専業主婦になりました。

私自身、本当にストレスだなと思うことがたくさんありました。学生時代に思い描いていた看護師像とは違うじゃん、、、なんて思ったくらいに。(笑)

今回は、今まで私が看護師として働く中で感じた、ストレスについて、

  • 看護師のやばいストレスってどんなもの?
  • 看護師のストレスの原因とは?
  • 看護師のストレスの解消法とは?

について、詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、看護師がいかに強いストレス下で働いているのか、その原因と解消法がわかります。そして、このストレスは自分だけじゃない、まだ頑張れるかな、ときっと思えるはずです。

看護師のやばいストレスってどんなもの?

まず、「ストレス」とは、一体どういったものでしょうか?

ストレスとは、生活上のプレッシャーを悪感および、それを感じたときの感覚である。(Wikipediaより)

少し難しい言葉が並んでいる気がしますが(笑)、要は、負担だな、嫌だな、と感じる感覚のことですよね。

このストレスが強いと、人は生活への支障が出ることがあります。

私は看護師として11年間働いてきましたが、本当にストレスが強かった時には、やはり生活が乱れていました。やたらと甘いお菓子を食べすぎてしまったり、夜勤明けで疲れているはずなのに眠れない。口を開けば文句ばかり。仕事に向かうのが嫌で、泣いてしまうこともありました。こんな経験は初めてで、「やばい」と何度も思いました。(´;ω;`)

ストレスの感じ方は個人差がありますが、多くの看護師さんが、ストレスによる生活の支障を感じたことがあるのではないでしょうか?

精神的な負担から、休職をするという選択をとる看護師さんも少なからずいます。そのまま退職をされる方もいました。

学生時代に、「看護師はバーンアウト(燃え尽き症候群)になりやすい職業だ」と教科書で習いました。実際に現場でバーンアウトして出勤できなくなってしまう方もみて、本当に負担のかかる職業なんだと実感しました。

では、次はなぜ看護師が強くストレスを感じやすいのか、みていきましょう。

看護師のストレスの原因とは?

そもそも、なぜ看護師はストレスを強く感じるのでしょうか?

その原因は、大きく3つあると考えます。

職場の人間関係によるストレス

看護師を取り巻く現場には、多くの職種、年齢の方が働いています。

同じ看護師の中でも、年代の違いや男女の性差もありますね。まだまだ女性の多い職種ではありますが、男性看護師も多く現場で働いています(男女比率は1:9程度といわれています)。

私自身、新人時代には「私たちの時はこうだったのに」と嫌味を言われたことがあります(笑)。看護師として育った環境の違い、時代の変化も、価値観の相違に影響を与えているように思います。

女性が多い現場特有の、公私混同、感情を表に出しやすい、陰口といった、対人関係において悪い言動を見聞きすることも多いです。こういう現場は、「自分も嫌われてるのではないか」と不安になる、強いストレス要因だと思います。

また看護師は、医師への指示確認や、リハビリ職等への情報共有など、医療チームの一員となって働きます。中には、指示確認をしても、スムーズな対応をしてくれない医師もいれば、情報共有しても反応が乏しいスタッフもいます。決して、患者さんのことを考えていないわけではないけれど、社会人として相手に礼節をもって対応できない人が、少なからずいるように思います。(医療従事者が非常識といわれる理由の1つですね!笑)

患者との関係

病院にはさまざまな患者さんがいらっしゃいます。入院している患者さん、通院される患者さん。

患者さんも人ですから、先述した職場の人間関係同様に、価値観の違いやコミュニケーションの行き違いも起こりやすいです。

よくある事例としては、高齢患者さんで難聴がある方とのコミュニケーション。看護師より説明をし同意をされたことでも、「聞いてない!(正確には聞こえなかった)」なんて言われてしまうことも。

また高齢化がすすみ、認知症患者さんも増え、さまざまな患者さんの言動に、対応の難しさを感じることも多いです。

私は看護学生のころ、”患者さんのことを昔は患者様と呼んだ。しかし今は医療従事者と患者は対等でな関係を築かなければならない。だから、患者さんと呼ぶ。”と、教員より教わりました。そういう看護師さん、私だけではないですよね!?しかし、現場に出ると、「俺は患者様だ!」と言わんばかりの言動を繰り返す方もいたり、、、。(笑)

命を守る現場、看取りという場面も乗り越えなければならない

看護師の仕事は、患者さんの命を守ることです。急変対応等、迅速に対応しなければなりません。

しかし、その現場では患者さんの看取り、死を目の前にする場面も多々あります。

「看護師さんって人の死に慣れてるんでしょ?」よくこんなことを言われます。しかしながら、私自身、決して人の死に慣れているわけではありません。人の死に慣れてしまってはいけない、とも思っている部分もあります。

急変によって迎えてしまった死。本人・家族ともに覚悟をして最期まで共にした死。さまざまな最期がありますが、そのお看取りはどの症例でも重く、心に刻まれるように思います。特に、看護師経験の浅い看護師さんほど、感情を揺さぶられることでしょう。この場面で、患者さんへのエンゼルケア、ご家族へのグリーフケアと、看護師は看護実践していかねばなりません。

人の死を乗り越えるというのは、心身へのストレスがとても大きいのです。

看護師のストレスの解消法とは?

このような強いストレスに悩み、「どうしたらいいんだろう?」頭を悩まし、「看護師向いてないのかな」と不安になる看護師さんは、きっと多いことでしょう。

そんな看護師さんのストレスの解消法について、私の実体験とともに、おすすめをご紹介していきます。

自分の好きなことで発散する

職場に行けば看護師として活躍される皆さんも、白衣を脱いで職場を出れば、もうプライベート!ですよね。

誰もが、自分の好きなことってあると思います。友人や恋人、家族と過ごすことが好きな人。ちょっとリッチな食事をすること。一人で家でゲームや映画鑑賞が好きな人。

看護師であることを一旦忘れて、自分自身に集中する。セルフケアはとても大切ですね。

「ストレス発散」という言葉がありますが、まさに発散させる自分なりの方法を考え、実践することが必要だと思います。

私は、一人になると悶々と考えてしまいがちなので、友人と食事にいくことで、とてもリフレッシュになりやすいです。また、一時期フィットネスクラブに通っていました。看護師の仕事はよく動きますが、腰を痛めやすかったり、PCでの記録業務で首や肩も凝りやすいです。身体をケアするのも、とても効果的で、翌日の仕事も集中しやすいように感じました。

自分なりのストレスコーピングを見つける

看護師さんなら、看護学生の時や職員研修でも聞いたことがあるであろう、”ストレスコーピング”。

抱えるストレスに対して、うまく対処しようと意図的に行うセルフケアのことですね。

コーピングはいくつかの種類に分かれますが(情動焦点型や問題焦点型など)、難しく捉えず、今自分が何に困っているのか、何が心地よいのかを考えるのが良いと思います。

そのストレスを解決するには、自分ひとりの力では難しいこともあるでしょう。職場の先輩、上長への相談も必要かもしれません。今一番頼りにできる人は誰か?考え見つけることも良いかもしれません。

先述したように、「ストレス発散」という気晴らし型のコーピングや、回避型コーピングも良いですね。

私は、一度何が一番嫌なのか、原因を書き出したこともありました。文字に起こすのもストレスに感じてしまうかもしれませんが(笑)。一人じゃどうにもならないし、上長に言おう、と次の行動につなげることもできました。一人で抱え込むのは怖いことです。

自分を守る行動がとれるように、自分のコーピング力をつけることも必要なのではないでしょうか。

看護師はストレスとうまく付き合う必要がある

いかがでしたでしょうか。

看護師のストレスのやばいストレス、その原因、解消法についてお伝えさせていただきました。

ストレス過多な状況で働く看護師さんですが、そのストレスとうまく付き合い、今日も務める看護師さんもとても多いです。皆、このストレスは自分だけじゃない!と経験上よく理解され、自分なりの対応法をわかって乗り越えてきているのだと思います。

この記事を読んだあなたへ。現場は、決してあなたひとりではありません。同じようにストレスに悩み、闘っている仲間がいるはずです。

自分の一番のストレスは何か、心地良いセルフケア方法は何か、ぜひ探りながらご自身を大切になさってくださいね。

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