「看護師って性格悪いよね」「職場の人間関係最悪…」「仕事は楽しいのに行きたくない」
看護師の人間関係に悩む方は多いですよね。なんでそんなことで嫌味を言うんだろう…、あの人と一緒に夜勤は組みたくない…。そんな風に悩む方も多いことでしょう。
実際に人間関係に悩みながらも頑張って働いている看護師さんは、とても多いです。ドロドロの人間関係といわれても、決して否定はできません。(´;ω;`)
しかし、看護師の人間関係は、誰もが疲れて悩み、誰もが打破できるチャンスがあります。

私は3年間急性期病院、5年間透析病院、3年間訪問看護の経験のある、看護師のうにぺこといいます。数々の現場、看護師ならではの人間関係を経験し、悩みながらも打破する術を身につけることもできました!転職の経験もし、人間関係が良い職場のポイントにも、気づくことができました。
今回は、看護師の人間関係について
- 疲れたと思う理由5つ
- 退職や転職に直結する
- 人間関係を改善するコツ3つ
- 人間関係の良い職場の見極めポイント3つ
について分けながら、詳しく解説していきますね。
この記事を読めば、看護師が人間関係に悩み疲れるわけから、悩みから打破できる策までが分かるはず!です。
看護師の人間関係に疲れたと思う理由5選
看護師はなぜ人間関係に悩み疲れてしまうのでしょう?その理由について、
- 人間関係におけるストレスや悩みを抱える
- チームワークの中での孤立を感じる
- きつい業務を依頼することに抵抗感がある
- いじめに発展するケースがある
- 職場の人間関係をぐちゃぐちゃにする人がいる
の5つに分けて、解説していきます。
人間関係におけるストレスや悩みを抱える
そもそも、対人関係というものは、ストレスが伴うものです。
看護師は、看護の対象となる患者さんや患者さんのご家族だけではなく、医師やリハビリスタッフ、検査技師、ソーシャルワーカー等さまざまな職種の人々と関わります。
特に、同じ職種である看護師同士での人間関係に、意見の食い違い、申し送りでの行き違い、普段の会話の中での仲違い、などをきっかけに悩みストレスを抱えやすいのです。
チームワークの中での孤立を感じる
多くの病院、看護師の現場では、チームで看護を提供します。
看護には、それぞれ看護師の「看護観」が重要です。今この患者さんに必要な生活ケアは何だろうか?指導的関わりなのか、ご家族に協力を得るべきなのか、など患者さんやその状況により、それぞれ異なります。
看護師それぞれが持つ看護観を大切にしながら、カンファレンスで話し合い、看護目標・方針を決定していきます。
このときに、どうしても意見が合わない、食い違ってしまうことも出てきます。お互いに意見を尊重し合うことができればよいのですが、なかなかうまくいかないことも…。
こうした看護への熱意が、看護師同士の人間関係を悩ませるきっかけになることもあるのです。
きつい業務を依頼することに抵抗感がある
チームで看護をしていく上で、もちろん患者さんサイドからすれば、全看護師が同等でないといけません。
しかしながら、看護師はそれぞれ経験・スキル・年代とさまざま。看護師の中にだって、上下関係もあります。
タイトなスケジュール、多忙な業務の中で、「こんなこと先輩にお願いできない」「相手も忙しいのに頼めない」という申し訳なさも感じます。人手不足である現状も、大きく影響しているのも事実です。
また忙しい時こそ苛立ちを見せてしまう人もいますよね。「あの人にはWチェックお願いしやすいけど、あの人にはお願いしにくい…。」そんなこともよくあります。
そうしたチームでの看護の中で、仲違いを起こしてしまうことも多々あるのです。
いじめに発展するケースがある
前述したように、ちょっとしたことがきっかけで仲違いをし、これをきっかけにいじめまで発展してしまうケースもあります。
女性の多い看護師の現場。女性は特に、「気づき」を持ちやすい性分ですが、さらに看護師となると仕事で磨かれた感性のもと、相手の言動一つ一つが気になりやすい。(笑)
女性特有の悪口も、現場でよく聞くことがありました。私自身も、目の前で悪口を言われたり、休憩室に置いていた書類を捨てられそうになったりしたこともありました。(ひどい笑)
職場の人間関係をぐちゃぐちゃにする人がいる
自分がまともに周囲の人たちとコミュニケーションをとっていても、中には人間関係をぐちゃぐちゃにしてくる人もいます。(^^;
これは集団になると致し方無いことでもあります…。悪口や、言った言わない、など。
命を支える重要な現場だからこそ、多くの看護師がストレスにさらされお仕事をしています。ちょっとしたスタッフ同士の行き違いから、ストレスの矛先が他スタッフとなってしまっている人も、いるのかもしれません。
看護師の人間関係は退職や転職に直結する
こうした看護師のドロドロとした人間関係は、看護師の退職や転職に直結します。
看護は楽しいけれど、あんな先輩と一緒に働きたくない、相談できる人がいない、改善に期待できない、の3拍子では、その現場から離れたくなるのも無理はありません。
また、人間関係をきっかけに、「私って看護師に向いてないのかな」と心を病んでしまう看護師さんもいます。
看護師が不足している世の中で、看護師の離職は本当に避けるべき、改善すべき事案です。
看護師の人間関係を改善するコツ3選
看護師が求められる現代に、人間関係がきっかけでの離職、現場の人出不足はどうしても避けたい事案です。
ここでは、看護師の人間関係を改善するコ
- 信頼できる同僚と上司に相談する
- 必要に応じて勤務の調整を依頼する
- 自信をもって看護業務を務める
の3つについて、詳しく解説していきます。
信頼できる同僚と上司に相談する
まずは、自分が悩み関わることに疲れている対象について、信頼できる同僚や上司に相談しましょう。
一人で抱え込む必要はありません。相談すれば「あの人はそういうところがあるよね」と共感してくれることもあるでしょう。
中には、自分にだけいじわるな態度をとる人がいます。そういう人については、現場の上長も気づいていないかもしれません。トラブルについて報告しなければ一生気づいてもらえない可能性もあります。
「自分が深いな思いをしている」のは事実ですから、ためらう必要はありません。それ以上のいじわるをしてくるようであれば、さらに上に報告すればいいのです。
必要に応じて勤務の調整を依頼する
仕事内容は好きなのに、あの人とは勤務を組みたくない…。そんな時は、勤務調整をお願いしましょう。
特に夜勤では、少ない看護師で病棟全員の患者さんの安全を守る必要性があります。その状況で「あの人とWチェックしたくない」なんてことは言ってられません。(笑)
上司へ、人間関係の不安を打ち明けることで、勤務をずらしてもらう、看護チームや係活動を分けてもらう、などの調整をしてくれます。
私も看護師7年目ごろ、先輩看護師や後輩看護師の間に挟まれ、人間関係に悩んだ時期がありました。上長に相談し勤務をうまく調整してもらうことで、現場で余計な気をつかうことなく、気持ちよくお仕事ができたこともありました。
自信をもって看護業務を務める
周囲の環境や、「自分がどう見られているか」、つい気になってしまうものですよね。
ですが、患者さんへの看護は、評価してくれるのは患者さんたちです。
患者さんたちへ自信をもって、一生懸命に関わり続けていれば、余計なことは心配しなくてよいのです。その真っ直ぐな姿勢、懸命な態度に、周囲のスタッフは絶対的に心惹かれ、味方してくれる人も増えていくものです。
「最近頑張りすぎてない?」「患者さんが褒めていたよ~」そんな優しくうれしい言葉をかけてくれる人も、きっと増えていきます。
今まで勉強してきたこと、経験してきたことを大事に、ぜひ自身をもって患者さんと関わってください。
看護師の人間関係が良い職場の見極めポイント3選
今の現場での人間関係でのストレス・疲れをどうしても払拭できない、次の職場も考えたい。
そんな時、では何を見たら新しい職場の人間関係の良さに気づけるでしょうか?
看護師の人間関係が良い職場の見極めポイントについて
- 働くスタッフの明るさや礼節はどうか
- 管理職が適切に質問に答えられるか
- 常に求人情報が公開されている職場でないか
の3つについて、詳しく解説していきます。
働くスタッフの明るさや礼節はどうか
まずは、気になる職場に実際に見学に行きましょう。
そして、見学中に働いている看護師さんたちに、挨拶をしてみましょう。この時、「きちんと挨拶が返ってくるか」。非常に重要なポイントです。
悲しいことに、私たち医療従事者は、社会的に非常識だといわれてしまうことが多いです((+_+))。
挨拶もまともにできない人たちが一定数いるのも事実。そういった人は、チームワークがとれないことがほとんどです。スタッフの行動にその職場の雰囲気は出やすいものです。
忙しいのかもしれない。けれど、社会人なのだから、どんな時も礼節を保てていないといけません!
非常識な対応をするスタッフがいないか、ぜひその目でしっかりと確認してみてください。
管理職が適切に質問に答えられるか
もう一つのポイントは、管理職が適切な対応をとれるか、が重要なポイントとなります。
実際に働いていて、思わぬトラブルが起こることはあります。スタッフ間でも、看護師と患者間でもあります。そんな時に、上司がしっかりと対応できる人なのか、スタッフを守ってくれる人なのか、見極める必要があります。
いつも優しく接してくれる上司。ただ優しいだけではいけないのです。トラブルの解決へ行動でき、対応する勇気・パワーがある人でないといけません。
責任感が強いといわれる看護師ですが、部下へのフォローという点では、うまくできる看護師も少ないかもしれません。
見学にいったその時、対応してくれる管理職の方の話し方、ふるまい方、ぜひよくよく確認してみてください。
常に求人情報が公開されている職場でないか
気になって問い合わせたその求人は、ずいぶん前からずっと出ている求人ではありませんか?
常に求人情報を出している病院・事業所は、離職者を繰り返して出している現場かもしれません。
給与が良い、福利厚生が良い、けれどいつも人を募集している現場。非常に多いです!
何かしらの人間関係の問題があるのかもしれません。
求人を探すときには、インターネット上の情報、看護師の転職エージェントの利用もよいですが、ハローワークに問い合わせることも有効です。ハローワーク限定の求人情報もみることができ、より広く、さまざまな現場をみることができるかもしれません。
ハローワーク求人情報、登録方法はこちらの公式サイトからご確認ください。
看護師の人間関係は誰もが疲れるし、誰もがが打破できる!
いかかでしたでしょうか?
看護師がなぜ人間関係に疲れるのか、人間関係が離職に直結してしまうこと、改善策や見極め方まで、お伝えさせていただきました。
前述したように、看護師の人間関係に疲れ悩むのは、当たり前です。命で現場で緊張感の高い中、どうしても相手の言動が気になってしまったり、自分の判断は正しいのだろうかと悩んだり、チームで動かなければいけないお仕事だからこそです。
一人で悩まず、ぜひ周りの人たちに相談をしましょう。一緒に改善策を見つけられるはずです。
悩んでいるのはあなただけではありません。人間関係の悩みを打破している先輩看護師も、きっとあなたの近くにたくさんいます。
目の前の患者さんへ、より良い看護を提供できるように、皆で良いチームワークを発揮させたいですね。
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